ニキビとは

肌機能低下の原因

肌の乾燥

皮膚の一番外側にある角質層の表面は、肌を守る働きをしている「皮脂膜」という薄い膜により覆われています。
この皮脂膜は皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と汗腺から出る汗(水分)によって構成されています。
皮脂膜は肌内部にある水分の蒸発を防ぐ保水機能があり、さらに外的刺激から肌を守り柔軟性と弾力性を保つバリアーの役割をもっています。

その他にも異物や細菌の侵入を防ぎ、寒さや暑さから守ってくれる働きがあります。
皮脂膜がダメージを受けると、肌内部の水分が蒸発して乾燥して乾燥ニキビになりやすくなります。

これにより角質層が乾燥して細胞の隙間から潤いが流れだし硬くなると、徐々に毛穴を詰まらせてしまいます。
硬化した角質層では古い角質細胞がはがれ落ちずに留まってしまい、ターンオーバーに乱れが生じ、さらに角質が溜まるという、悪循環に陥ってしまいます。

ビタミン欠乏

肌の機能を正常に保つためにビタミンが不可欠です。ビタミンが不足すると、肌の機能が低下してしまい、肌のトラブルにつながります。 肌機能に関係するビタミンといえば主にビタミンB・Cです。

ビタミンB群には、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビオチン・ナイアシン・パントテン酸・葉酸の8種類があります。 とくに皮脂の分泌を抑制する働きがあり、不足すると皮脂の分泌が多くなります。

ビタミンCには、活性酸素の消去・皮脂分泌抑制・抗炎症作用・コラーゲン生成などの効果があり、足りなくなると肌が機能低下を起こします。

ビタミンAは新陳代謝を活発にし、粘膜を上部にして潤いを保つ働きがあります。ビタミンAが不足すると肌が乾燥して角質が厚くなってしまいます。

これらのビタミンが不足した場合は、食事の摂取だけでは傷んだ肌を回復させるのが難しい場合もあります。
当院のニキビ治療には、症状に合わせて適切な飲み薬や塗布薬を用いることもあります。

誤ったスキンケア

肌のために行なっているスキンケアも、方法やアイテム選びを間違えてしまうと、かえって肌トラブルの原因になります。 一番大切なのは肌を清潔に保ち、保湿をしっかり行なうことです。

洗顔はゴシゴシとこすらず、たっぷりの泡でやさしく包みこむように洗い、たっぷりの化粧水を塗布してください。
また、一日に何度も洗顔すると皮脂の過剰分泌によりニキビを誘発させてしまうので注意しましょう。

紫外線

紫外線は日焼け・シミ・そばかすの原因として有名ですが、その他にも皮膚の老化の要因と考えられています。
紫外線には、「生活紫外線」と呼ばれるUV-Aと「レジャー紫外線」と呼ばれるUV-Bの二種類があり、肌の内側でそれぞれ違った影響を及ぼします。

UV-Aはメラノサイトの生産を増加させ、お肌の色を黒くするサンタン(日焼け)を招きます。
また真皮と呼ばれる皮膚の内部まで達して組織を破壊するため、肌のハリや弾力を失わせてしまいます。

UV-Bはサンバーン(赤い水ぶくれのような状態)を引き起こします。
浴び続けると免疫機能が低下したり、肌の防御機能が働き角質肥厚を起こします。
厚くなった角質は毛穴をふさぐため、そこに余分な皮脂や汚れが詰まってしまいます。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は、どんな人にでも毛穴の中に生息していている常在菌です。
皮膚が健康な状態では、肌を弱酸性に保って皮膚を保護する働きがあり、特に悪影響はありません。

しかし過剰に増殖してしまうと、肌に悪影響を与えます。
アクネ菌は脂肪を好み、空気(酸素)に触れることを嫌うため、他の要因によって角質肥厚を起こし毛穴が塞がると増殖します。

さらに毛穴の中に詰まった皮脂がアクネ菌に分解されると「細菌性リパーゼ」という酵素を生み出し、皮脂を遊離脂肪酸へと変化させます。
この遊離脂肪酸が皮膚細胞に強い刺激を与えます。

それらによって炎症が進むと膿がたまり化膿し、肌の深部にまで影響すると細胞が破壊されてしまいます。
こうなると炎症が落ち着いた後も肌表面に凹凸が出来てしまいます。